仁川国際空港解団式(東京本陣) |
帰国報告・御礼
ソウル教育大学主催の第1回韓国短期留学プログラムは、みなさんのご協力により、無事終了することができました。非常に厳しいスケジュールだったのにもかかわらず、一人の脱落者もなく、全員が優秀な成績で課程を修了したことについて、プログラムコーディネーターとして感謝のお礼を申し上げます。
なかでも、国際ボランティア学生機構IESAの8人のスタッフは、献身的な活動ぶりでプログラムの運営、参加者の安全管理、広報ブログの運営などを担当し、見事にそれぞれのミッションをクリアしました。とくに、プログラム・リーダーを務めた東京学芸大学の鶴枝里子さん(日本語教育3年)、高橋成美さん(多言語・多文化3年)の両名の活躍は、主催のソウル教育大学校からも高く評価されました。
日韓の大学規模の国際行事、それも2週間にわたるプログラムを運営するのは、専門の国際交流担当者でも容易なことではありません。その意味で、IESAスタッフは、まさに21世紀の東アジア社会が求める国際人材と言ってもよいと思います。
修了式の際、ソウル教育大学校からIESAスタッフに功労賞(国際ボランティア賞)の表彰があったのは、日韓及び東アジア社会のリーダー的存在となるみなさんへの高い期待でもあります。ソウルでの修学経験を生かし、さらに次のスタッフの目標を立てて前進してください。
今は、就職の氷河期とも言われています。しかし、きちんとした人生の目標や社会が求める国際力(とくに、韓国語を含む東アジアの言語能力)さえ持っていれば、いかなる日本の企業・団体も、みなさんを組織に迎え入れたい気持ちになるはずです。「志願者は多いが、使える人がいない」と嘆いている、企業側の声の意味をよく考えてください。
何事も他の人や社会、国の政策のせいにせず、自分の人生は自らの力で拓いてください。
21世紀のグローバル社会において、国際力のない人が敬遠されるのは、日本社会だけでなく、東アジア社会共通の現象です。
では、次回の8月のプログラムでまたお会いすることを楽しみにしながら、お礼の挨拶にかえさせていただきたいと思います。
(2011.2.28 JAI・IESA代表/ソウル教育大学校招聘教授 金範洙)